雲谷寺は、鎌倉時代の元徳2年、高平山と号し雨乞山中に開創され、のちの天正8年保鷹山と称し中興された古刹で、真田安房守昌幸がこの地に武尊山 雲谷寺を再興しました。
雲谷寺には、うちぶしの森で討死した新田義宗の墓とされる五輪塔と沼田市の天然記念物の大杉が本堂裏の傾斜地(墓地)にあります。
五輪塔-新田義宗の墓(沼田市指定重要文化財)
新田義貞の嗣子新田義宗は、従弟の脇屋義治と正平23年/応安元年(1368年)上越国境で挙兵し、足利軍との戦いで討死し、脇屋義治は出羽国に逃れました。義宗の死後、執事であった船田長門守経政(新田義貞の執事船田義昌の子)うちぶしの森の北の高台(雲谷寺の地)に義宗の墓を建てたとされます。
雲谷寺には三基の五輪塔があり、中央の無銘の塔が義宗の墓と伝えられ、その傍らにたつ塔(右側)が船田長門守経政の墓とされています。経政の墓は逆修塔(逆修=生前に建てられた墓)と刻まれている事から、経政が生きながらえた我が身の逆修に託して、義宗や戦で亡くなったものたちのために三回忌である建徳元年/応安3年(1370年)に、古戦場近くのこの地に五輪塔をたてたものだと思われています。左の五輪塔はいかなる人物のものかは定かでない。
五輪塔は現在の場所から下の地中に埋もれていたものが、墓地改修の際発見され、現在の場所に移されました。
雲谷寺の大杉(沼田市指定天然記念物)
雲谷寺の大杉は、新田義宗の墓とされる五輪塔の後ろにそびえる樹高37m、目通周囲4.5mの大杉です。
観光地・施設情報
所在地 | 群馬県沼田市白沢町高平1482 |
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お問合せ先 | 武尊山 雲谷寺 |
電話番号 | 0278-53-2635 |
料金 | なし |
時間 | 常時、ただし日中など常識のある時間帯で |
定休日 | なし |
駐車場 | 雲谷寺参拝者駐車場あり |
トイレ | |
自販機 | |
売店 | |
その他 |
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