坂東三十三番札所第十六番 水沢観世音(天台宗)は、千数百年の昔、推古天皇、持統天皇の勅願により高麗の高僧恵灌僧正が開基したといわれ、一般には広く水沢観音の名で親しまれています。
水沢寺観音堂は、江戸時代、天明7年(1787年)の建築とされ、正面向拝、軒唐破風は近世建築特有の華麗さと、全体的に中世建築様式の手法を用いています。観音堂は五間堂として県内でも重要な遺構とされ渋川市の重要文化財に指定されています。
水沢寺阿弥陀如来坐像
水沢寺の阿弥陀如来坐像は、江戸時代初期、円空がこの地に立ち寄り残した一刀彫りの如来像で渋川市の重要文化財に指定されています。
水沢寺六角二重塔
水沢寺六角二重塔は、地蔵堂、六角堂とも呼ばれ、六地蔵を六角輪転の台座に安置し、二層に大日如来を安置した独特な形式です。下層の一辺は2.727メートル(9尺)、上層の一辺は1.364メートル(4.5尺)と半減し、上層柱間が下層柱間の2分の1となる多宝塔の木割に似、相輪も多宝塔形式に類似しています。意匠全体は禅宗様式に統一する優れた構造になっています。六角二重塔は群馬県の重要文化財に指定される優れた建造物です。
六地蔵は宝永5年(1708年)、正徳2年(1712年)、正徳5年の銘が記されたものもあります。
水沢寺仁王門
水沢寺仁王門(渋川市指定重要文化財)は、江戸時代、天明7年(1787年)に完成したとされ、三間一戸楼門で彫刻に彩色を施し、一階天井には狩野派の絵師で「上野法眼」の称号を持つ狩野探雲の絵が見られます。
水沢の観音杉
水沢の観音杉(渋川市指定天然記念物)は、樹齢約700年と推定される巨木で、目通り周囲5.14メートル、高さ28メートルあり、観音堂のある境内隅にあります。
観光地・施設情報
所在地 | 群馬県渋川市伊香保町水沢214 |
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お問合せ先 | 五徳山 水澤観世音 |
電話番号 | 0279-72-3619 |
料金 | 拝観・見学無料 御祈願料等はホームページを |
時間 | 拝観時間 8時~17時 |
定休日 | なし |
駐車場 | 大型30台/普通400台 |
トイレ | あり |
自販機 | あり |
売店 | あり |
その他 | 【アクセス】
■車利用
■電車利用
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