富沢家住宅は、18世紀末に建てられた大型の養蚕農家で、国の重要文化財にも指定された国内最古の建物です。富沢家のある大道集落(大道新田といわれた)は、天正3年(1575)頃、開拓によってできた集落と伝えられ、江戸時代、三国街道の脇道が通り、川の増水などで本街道が通行できない時などは、大名や幕府の役人が通行したこともありました。
富沢家は、江戸時代初期以来大道新田の名主を務め、米作、養蚕、麦・雑穀や繭の取引、駄馬による運送業、金融業などを営んでいた。
富沢家住宅は、木造二階建ての入母屋造で、東西約24m、東北約13mの大型農家。2階は間仕切りのない一室で、正面は2階を支える梁が1階より外側に張り出した構造となり、張り出した部分に手すりをつけベランダ状に作られています。この部分は、養蚕の際、通路としての利用や桑を運び上げる際に利用されました。
1階には広い土間があり、街道の荷物輸送の際の一時保管や整理に使われた。土間の隣には家族の居間として使われた囲炉裏のある座敷があり、座敷の奥に「でえ」「なかでえ」「上段」と三間続きの部屋もあり、幕府役人の宿泊に用いられていました。
観光地・施設情報
所在地 | 群馬県吾妻郡中之条町大道1274 |
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お問合せ先 | 中之条町教育委員会 |
電話番号 | 0279-76-3111 |
料金 | 入館料なし。文化財維持・管理として、大人 100円/小人 50円の協力を任意で |
時間 | 9:00~17:00(外観は常時) |
定休日 | |
駐車場 | あり(駐車場までの大型バスの通行はできません) |
トイレ | あり |
自販機 | なし |
売店 | なし |
その他 | ■車利用 関越自動車道 渋川伊香保ICから国道353号で中之条方面へ。松見橋信号三叉路を右方向へ進み、中之条信号を右折後直進約17km。 ■電車 JR吾妻線「中之条駅」からタクシー利用。 富沢家住宅への道路は、道幅も狭い場所があり、大型バスでの通行はできません。 |
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